文芸を愛する有象無象ども
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小説

丑の話

 ミノス王の迷宮には恐ろしい魔物が住むと言う。丑の頭に人の体。この魔物を鎮めるため、ミノス王は年に一度、若い男女7人を供物として迷宮内に送り込む。 この少年は今年選ばれた供物の一人。深編み笠に顔を隠し、携えたのは一振りの …

ねずみをめでる王子

 昔この地方がまだアンドゥラと呼ばれていた頃のこと。小国トルノに子(ねずみ)を可愛がる王子がいた。名前はリアという。王宮に何匹もの子(ねずみ)たちを飼って名前を付けていた。王子のこの奇妙な趣味は王宮の秘密であった。という …

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ツイッター小説始めました【キリコ】

キリコです。こんにちは。初投稿です。 「有象無象」には毎号参加してますが、どーしても、どーしても原稿書けなくて。詩はなんとか書けるのですが、小説は書き始めても頓挫してしまうことが多くて。それで、ふと思い立って、この前の東 …

竜の創造の顛末

もがみたかふみ  竜を創造するのはまさに人類の夢であった。とはいえ、誰1人それに成功した者はいなかった。魔術と錬金術の使徒たちは、永い年月のうちにあらゆる地のもの、水のもの、空のものを作り上げていたが、竜と(奇妙なことに …

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